ル べー
闇と結婚した女の未来は・・・
プシュケー(Psȳchē)とは、ギリシャ神話に登場する女性の名前です。もともと息、呼吸を意味する言葉でしたが、後には生命、心、魂、蝶を表すようになりました。
アプレイウスのラテン小説「黄金のろば」に、彼女に関する記述があります。
美の女神ヴィーナスは王女プシュケーの美貌に嫉妬し、自分の息子アモールに、その恋の弓矢を使って王女に卑しい男と恋をさせるよう命じます。
アモールは命令どおり王女に矢を射かけますが、誤ってその矢で自分自身を傷つけたために彼女を恋してしまいます。
一方、王女プシュケーには神託が下り、醜く恐ろしい怪物の生贄になるべく山の上に置き去りにされます。
ところが行き着いた先は、この世のものとも思えない見事な宮殿でした。彼女はある約束のもと、宮殿の主と結婚することになります。
その約束とは「夫の姿を決して見てはならない」
夫は夜ごと宮殿に来て暗闇の中で妻と過ごし、朝になると出て行きます。
彼女は「闇と結婚した」のでした。
しばらくは宮殿での暮らしを楽しんでいたプシュケーでしたが、
やがて夫に疑いを抱き、ろうそくの灯でその姿を見てしまいます。
夫とはアモール(ギリシャ神話ではエロース)
正体を見られた彼は怒って飛び去ってしまいます。
プシュケー(心)とアモール(愛)をめぐるこの寓話にはいつも唸らされます。
長い長いこの物語にはもちろん続きがあります。
「闇と結婚した女」の未来がどうなるのか・・・
いつか作品にしてみたいと思っています。
ル ベー オードトワレ。
なんとも愛らしいハートのボトル。
香りは甘く華やかなローズ系でした。
残念ながら廃盤になってしまいましたが今でも人気は高いようです。
アニエスベー自身が愛してやまないというこの香水、復活しないかな・・・
もちろんこのハートのボトルで。
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